「PPK」・「NNK」

 先日、理学療法士であり、福祉・医療の現場で活躍されている宮尾敏明先生のお話を聞いたとき、「PPK」「NNK」というフレーズのお話をされました。みなさん、このフレーズなんだと思いますか?
 私も、最初は全く想像もつきませんでした。
 現在長野県には65歳以上の高齢者は全体の23.6%という数字を示しております。平均寿命も全国トップクラスであります。これはとてもすばらしいことで、栄養面・環境面・福祉面などが充実している証拠でもあると思います。同じく沖縄県も全国トップクラスの長寿県であります。しかし、この両県にはちょっとした違いがあるそうです。それは健康寿命というものです。健康寿命とは、介助なくして生きる寿命です。長野県の方は男性72歳。女性77歳。と高齢者になっても介助無く自分自身で生活されている方が多いということがわかります。しかし、沖縄県はそこまでではない。そこから言われることとして上記のフレーズがうまれたそうです。
「PPK」→ピンピンコロリ
「NNK」→ネンネンコロリ
だそうです。そうはいっても両県とも長寿県。充実している証拠ですね。
みなさん、ご存知でしたか?

 現在は高齢者の約50%の方は「毎日外出している」というデータも内閣府から出されていますし、60歳以上の方の運転率も「ほとんど毎日運転する」方は約65%もいるといわれています。地方に住まれている方はやはり、車なくしてはどこにもいけないということもあるでしょうが、この活動ぶりに驚かされまた、見習わなくてはいけませんね。これらの数値をみて思うのは、お年寄りに対する見方を変えていかなくてはなりませんね。行動的に動く、元気な老人が圧倒的に多いということが分かります。どんどん、これからはお年寄りという言い方よりも、壮年者とでもいいましょうか、そういう方々と社会形成に携わっていく、行政であり、商売であり、地域発展への必要性を感じたこのごろでした。
 
                         若狭 清史