GW皆さんはいかがお過ごしでしたか?私は山口から帰ってきた仲間と久々に会い、お酒を飲む機会がありました。17年の付き合いになるのですが、月日の早さを痛感しながらも、こうやって何も変わらずに付き合いができる絆を嬉しくも思いました。大切にしたいなと改めて感じた、GWでした。

「公共・・・」

先日、地方の政策懇話会で意見させていただいたことなのですが、昨今、政治の問題はとても複雑化している・・・ようにみえます。
我々の生活の基本は、公共サービスによって支えられています。上下水道、道路、介護、教育、福祉、文化、産業処理、医療、などあげればキリがありません。

しかし、我々はそれを当たり前とみなし、さらなる高い質の公共サービスを求め、日夜、政治への責任転嫁をし、また期待もし、それが問題となっていっています。

いたずらに公共サービスの拡充を行なえば、財政は肥大化し、未来の子どもたちへの負担となるのも当然です。その時代時代での積み重ねが今を迎えているといっても過言ではありません。

「小さな政府」と「豊かな公共」をどうしていくかの問題を議論していかなくてはなりません。政治学者のベクター・ペストフ氏が考案した体系として、PPPのトライアングルというのがあります。(Public-Private-Partnership の略です。)この考えを日本の社会に当てはめ、今後の展開を議論していくことも大きく有効であると考えます。

公共サービスの提供主体として、政府(国や自治体)―市場(民間企業)―地域(家庭内自助、近隣共助、ボランティア)があります。そして、さらに上記の三つを①公権力をゆうする政府かそうでない非政府か、②営利か、非営利か、③公共サービスを継続的に行なう法的義務のある公式か、非公式かにわけることができます。

上記を組み合わせた時に現状のマイナス点はどうか出してみたいと思います。
①政府―非営利―公式を取り入れた場合、営利目的ではないが、お役所仕事の為、効率が悪く融通もきかず、問題を解決する部門ができるなど、肥大化し財政面での悪化につながります。
②非政府―非営利―非公式を取り入れた場合、柔軟な非営利活動を実施できますが、法的責任がないため、公共サービスの確実性にかけます。
③非政府―営利―公式を取り入れた場合、営利が目的の為、利益率の悪い事はできない。

ということになってしまい、現状もここを打破できずにいるのだと思います。
ですが、徐々に指定管理者制度やPFIの導入などを取り入れることで、一般的なPPPのバランスは政府と市場で成し遂げていると評価も出来ます。
しかし、上記の地域の部分では契約概念で動いていない為、一般的ではありません。
NPOといってもPFIに該当しているところもほとんどありません。

私は、色々な各地を回り声を聞く中で、これからの行き着く先は「非政府―非営利―公式」だと思います。
PFIと指定管理者制度とバランスを組んだ、「新しい公共」だと思います。

現在の社会資本を50年間で更新する為には約8兆1000億円が必要と言われています。現在の公的資本形成の4割相当というとてつもない額です。
こうした、財政危機を予測するならば、財政負担を軽くし、社会全体の機能を維持する知恵と、今をベースではなく、ゼロベースでの社会構築をする覚悟が必要になります。それが、「豊かな公共と小さな政府」の成功に結びつくのかなと思います。

私は今何が出来るかを考えた時に、各地域ごとにまずは社会資本の徹底確認を行ない、公共投資の仕分けを行なわなければなりません。継続事業に関しては費用対効果を最大化し、そうでないものは廃止を行なう。

長野は住民自治協議会が発足していますが、上記の3つのセクションがパートナーシップをとらなければならないのは不可欠です。「一般的なPPP」と「新しい公共」の連携をとれないらば、日本の財政破綻は免れません。

自らできる事を公共とせず、地域のことを利益とせず、さらに楽に暮らせるより良くの定義を変え、「こうしたいという社会」のビジョンを掲げ、ゼロベースの社会構築を行う事が近道に感じ、それには上記の「豊かな公共と小さな政府」にするために、「一般的なPPP」と「新しい公共」の連携を行なう必要性があると感じます。

そんな事を感じながら、政治への責務とは何かを考え、進んでいきたいと感じた今回でした。
                        若狹 清史