一日がすごく早く過ぎていきます。子どものころは毎日の授業中が非常に長く感じていたのですが(苦笑)ただあのころに長く感じていなかった人たちは、一歩も二歩も進んでいるんでしょうね。ふと思う出来事です。

「チャーター」

ローマでの中川前大臣の会見の出来事を様々なところが報道し、国民も一喜一憂しています。確かに私もあの状態は国際社会における日本の立場を降下させうるものであると思っています。ドタバタ劇をくり広げたことで、総理の立場は与党内でも厳しくなっています。
しかし、私は、今回の報道の見方が偏っている面も多々あるのではと感じています。

中川前大臣の民間チャーター機を使用した件に関してはまさに、見方がうがっていると思います。当時、中川昭一前財務・金融担当相は先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)出席のためにローマに出張しました。日本の代表として閣僚という立場です。今回の騒動後、そのときにかかった民間チャーター機の料金が4100万円で、そのほかの諸費用を含めると総費用が6000万円にのぼることと、中川前大臣が出発した2時間後のローマ直行便を使えば最も高いビジネスクラスでも往復約94万円であった。などこういった報道が皮切りに行われ、国民も「税金を無駄遣い、なぜ政府専用機をつかわない」などと、たくさん言われています。

私は、反論ではありませんが、見方を変えてみて、それで国民に考えてもらう報道も必要に思うのです。上記の件でいけば、事実として6000万円がかかったと思います。しかし、そもそもチャーター機を使う元々の理由は「テロ防止」のために有効だからです。国際会議で日本の閣僚が、普通旅客機で一般客と一緒に乗れば、乗客の中にテロリストが潜んでいたら見つけ出すのはかなりの困難です。また、普通旅客機では当たり前にある、発着の時間待ちもあり、時間に制約されます。まして、「大臣が乗っているから対応をよく」などと特別扱いをうければ、国民はまたなんていうでしょうか。以前国交大臣が似た感じで、早めに機内を降りるといったことありましたよね。そのときはかなり、国民は怒っていたと認識しています。

費用が安くて済むからといって、国際会議に向けて日本の代表の閣僚が一般客と一緒に旅客機に乗って移動するという発想自体が通用するのでしょうか。

 また、「なぜ政府専用機を使わないか」という報道も多く見受けられましたが、実際問題、政府専用機を飛ばすには、政府専用機を護衛や同行記者の分を含め、二機は一緒に運用されるということになっているといいます。そこで算出される経費は6000万円で収まるはずがありません。倍近くいくでしょう。そして、その二機の一つにはメディア関係者も同乗するのは、報道する側は忘れて記事にしているのか・・・。過去にチャーターを使った閣僚がなく、初めて中川前大臣が乗られたのか・・・。

報道をするのは、あの国際会議での対応であって、それを問題視すればいいのですが、その背景に便乗してこのような見方があるということを考えずに、ただバッシングをするのは、私は報道の問題点であると思います。
 
私が常日頃から考える、メディアリテラシーの教育を学校教育に取り入れていくべきであると改めて感じた出来事でした。

                     若狭 清史