以前夜回りで知り合った若者が今、大学2年生23歳。少し遠回りをしましたが、今は被災地で復興支援をしています。勇気づける大切さを学び、自らも勇気づけたいということで行っているそうです。嬉しかったです。一緒に頑張りたいと思います。

「ソーシャルメディア」

未曾有の震災から着実に復興が進んでいます。そんな中、統一地方選挙が各地で行われています。投票率低下が叫ばれる中、今回は、若年層の政治意識について綴ってみたいと思います。

元来、若年層の政治意識は薄れていると評されています。しかし、私は若者達と活動をしていて、上記の意識とは若干違う気がしてきています。むしろ、若者達が今の政治にもどかしさを持っていて、なんとかしたいという気持ちが出てきていると感じています。

世界を見ても、オバマ米国大統領は若者の支援、特にネットを介しての支援も大きく当選された要因の一つとして知られています。米国では、私が滞在していた時から徐々に若者の投票率があがってきて、08年からは常時上昇傾向にあります。
 
そもそも、米国が解禁したネットでの選挙運動が今や当たり前のツールに当たり前になじんだと言う事でしょう。

オバマ陣営だけに限らず、地方議員陣営も、戸別訪問だけに限らず、フェイスブックを使ったり、コミュニティサイトを通じて、情報共有や個人演説会の日程や、資金集めの為のツールまで提供し合っています。そして、政治に対する質問などを回答するツールがあったり、知識をつける行動まで行っています。

ネット環境は日本でも当然のように普及しきっています。世界はソーシャルメディアの意味を理解し、リテラシー教育も受け入れ、特質を理解したことで今では各陣営が戦術として入れています。しかし、日本はどうでしょうか?古い政治家がオンパレードであるがゆえに、未だにネット選挙ができません。政治に対して無知のまま、パフォーマンスやその時に情、またお金を掛けて票を勝ち取ろうとしている古い体質から打破していません。

ただ、マイナス面としてネット世代の投票率上昇をあげると同時に、一貫性の投票になりがちになり、継続的になるためには、ネット活用者に適した政策優遇がでてくるかもしれません。しかし、それは今の高齢者優遇政策と似ているのかもしれません。

しかし、本当に今の政治に必要なものは何かを提示し続けることでそれは回避できるものと確信しています。

日本は、今回の震災でのボランティア活動などを私もやってみて、また見ていて思いますが、何としようという若者が非常に多いと言う事です。我々世代が社会への参加意識を失っていない様にみえます。そんな我々世代がもっと政治に関心を高め、後世に広めていけば投票率や選挙体系まで見直せると思います。

米国では2011年以降、学生たちが政治は自分の人生と密接な関係だと言う思考が高まってきているというデータが出てきました。テロで米国の若者の心を変えたとすれば、今回の震災はまさに日本社会が抱える脆弱性を露呈したことで、我々世代にも同じ気持ちになっている人が増えていると思ってもいいと思います。

私は、今の日本に何が欠けているのかを考えたときに、若者の政治参加が相当を占めます。日本で若者の投票率が上がったと言う感覚はありません。
しかし、同世代や若者と交流する中で、結局は選挙に関心はあるものの、政策が身近に感じられず、投票行動に移せないという声が多く、また票を期待できない既存政治家は若者の声に耳など傾けようとしませんので、悪循環が蔓延している状態です。

実際に、「政治家というか政治屋」と染まっている方々の「あのモノを建てたのは俺だ。あれには予算いくらつけた。あの政治家のせいで暮らしが悪くなった。あいつは駄目だ。今こそ借金だ。次世代より今の生活だ。」などと訴えている政治家に我々世代が、同感などするわけもないのです。

ですから、今回の震災をみて、若年世代の社会意識の向上が今後いい方向に向くためにも、ツイッターやソーシャルメディアなどの活用をどんどん解禁していく必要性が見受けられます。未曾有の状況をなんとかしなければいけないと目覚めた若者もいるはずです。

まずは、日本の既存政党が政策集団になるべく政治家の、「質向上」即ち、国民の質向上が必要です。人間としての質ではなく、社会構築ツールを向上させるという意味です。

何かをきっかけに変わる可能性がある日本はまだまだ大きく伸びると思います。
そのきっかけを、インターネットを社会インフラと捉え、ソーシャルメディアを政治参加の解禁にとしていくべきだと感じています。

本当に若者の投票率の低さを嘆いているならば、政治家がネットにビビっているのではなく、ネット活用を促すべきです。また、誹謗中傷やデマなどの情報に対処するためにも、メディアリテラシー教育の導入を促していくことも忘れてはなりませんが。

こんなことを考えながら、震災復興における若者の参加、また統一地方選挙戦をみていて感じた今回でした。
                         若狹 清史