早いもので今年もお盆がやってきました。先人達が作り上げた社会をどのようにしていくのか、我々がいかに未来に引き継ぎを行うかでまた時代が変わっていきます。なんだか遠い感じもしますが、、、まずはお参りにいってきたいと思います。みなさんもぜひいかれてください。

「学生」

先日、地元の大学生や、母校の大学生と話す機会がありました。2~3年生が主だったのですが、みんな早くも就職活動をしているということです。これから学問が面白くなってきて、自らの持論や専門分野の哲学的感覚を身につけてくる時期に、採用内定通知をもらえるかもらえないかの、不安をよそに勉学をしているということです。

新聞社の記事でも、大卒、短大卒の未就職者は12万人にせまると言われています。文科省調査でも大卒進路未定、留年も共に10万人を超えると言われています。

私の学生時代もそうでしたが、就職活動をみんな3年生からは当たり前のように始めていました。私は、米国の議員事務所に就職したいと決めていたので、まわりとは活動の仕方が違いました。仲間が就職が決まらなかった時にがっかりしているシーンをよく思いだします。

日本は2~3年生から実質的就職活動が始まるというのは異常だと私は思います。何のために勉学を学びにいっているのかわかりません。もちろん、なんとなく大学に進学している若者もいるので一概には言えませんが。

たしかに、日本の新卒一括採用という慣習は、過去の歴史をみても成功を収めてきたといってもいいと思いますが、現社会にはたしてそれが通用するのだろうかと思います。

グローバルな社会になり、ネットを通じた技術が当たり前の時代に、年功序列型や新卒一括採用は、経営的に考えたときに合理性を欠くと私は考えています。やはり、日本の底力をあげていくためには、組織を強くしなくてはいけません。そう考えたときに多様な人材をそろえるのが合理的だと思います。

私も、大学の先生に話を伺ったり、ハローワークの方とも会議をしていて、感じることがあるのですが、現行の就職活動は、「優秀な人材の確保」よりも、学生や若者たちを「組織的に不安にさせている」ということを、企業が感じていかなくてはならないと思います。

優秀な人材の確保ができづらいのもありますが、ごく普通の学生、若者は絶えず査定をされて、自尊他尊感情を見失いがちになっていることが問題であると思います。まずはその気持ちもてる社会を確保することの方が先決ではないかと思います。

かといって、新卒一括採用を廃止すれば、若者が困ります。米国やヨーロッパは事実一括採用の感覚はあまりありません。ですから、若年失業率は非常に高いです。海外ではいくら新卒といえど経験者たちと同じハードルで戦うわけですから、若者によるハンディはあります。

卒業後もみずからの夢を終えるのは財力がある家の子どもがほとんどになるでしょうし、貧困の家の子どもは働かざるを得なくなるが、新卒採用がない。そうなれば、専門能力をたかめるための働き場もないし、結果アルバイトをしてお金を稼ぐが、正規社員より時間を多く働かないと生活がままならない・・・結果いつまでたってもアルバイト生活から抜け出せないという、事情も海外では多く見られます。

私は、日本的雇用慣行の幹となっている「年功序列」のシステムを変えない限り、日本の底力をあげることはできづらいと思います。これからの広域的な世界になってくるであろう時代だからこそです。

そして、若者、学生の供給問題は、文科省がコントロールできるはずなのです。人事システムを経産省と連携をとり、早急な対策をとるべきだと思います。

新卒一括採用の良し悪しを考え、年功序列型システムの見直し、自尊他尊感情をもて、競争に勝てる根性を育成できるかどうかで国の将来は変わります。ハングリー精神のなさを日本は海外から指摘をされています。

学生の皆さんにも話しましたが、「言い訳を行政や企業のせいにしてはならない。就職先は日本だけを考えず世界を視野に考えてほしい。」この感覚を若者たちが持ち動いてくれるときが日本の再興が始まる時だと思います。

そんなことを考えた今回でした。
                           若狹 清史