事務所のセキュリティーがいきなり鳴り、一人あたふたしていたら、すぐさま警備会社の方が到着・・・この迅速さには頭が下がりました。(機械の部品故障で特に問題はありませんでした。)

「国際援助」

先日、外国出身者と日本の方々の意見交換会で講演させていただきました。その中で、日本の政府開発援助の話題がその後のディベート時で議題になりました。
都心で行ったこともあり、多種異国の方も見えられ、自国に対する援助問題を提起されていました。

政府開発援助は、政府並びに政府機関によって発展途上国を主に支出される国際的な援助であります。俗にODAと言われています。もともと冷戦時代の強力的存在であった共産主義勢力に対抗するために考えられたと主に言われています。

ディベートの中で参加されていた外国の方々の多くは、「日本はもっと援助をするべきである」と考えられていました。また日本の学生を中心に意見は、「充分している」という認識でした。私は前者の感覚です。

現実、90年代から、援助金は世界で最も多い国に日本はいました。
実際、ODAを積極的に行うことにより、その援助はゆくゆく援助国の利益につながる側面もあります。ハード面設備からインフラ整備、そこからの友好市場開拓にも取り組みやすくなりますし、貿易で優位にたちやすくもなります。
そういった感覚で行ってきた経緯は紛れもなく「戦略」として日本もあったと感じます。

ただ、近年、日本のODAの支出は5位に下がりました。
この現状の背景に、上記の戦略といっても、その戦略の取引ができない国であったり、自国の経済成長率との反比例で要求してくる国であったり、内戦により政府倒壊になった結果、債務が「無」になったりしているケースを見て体験してきていることを考えると、慎重にならざるをえないことは理解できます。
自国の経済状況を考えれば、なおさらのことでもあります。

しかし、米国滞在時もそうでしたが、貧困地域はどこでも当然のように見受けられ、さらに格差もあります。貧困の中にも格差があります。
さらにいえば、世界的問題のテロ問題や地球環境問題にも同様のことがいえます。貧困を減らしたり、水準幅を無くすということや、発展途上国を豊かにするということは、テロを軽減、または撲滅するための有効な手段と考えられますし、世界の課題である環境保全も意識させられもできます。

私は、アジア、そして世界をリードしていく国として、直接的な利益だけでなく、環境問題への意識や、貧困やテロ、飢餓の撲滅、生まれて間もない乳児達が栄養不足で死亡することを減らすことであったり、医療水準向上など、取り組むべきことはあると思いますし、地球人として取り組まなければならない、当然の課題だと認識します。

現実、ODA増額に他先進国は自国の経済状況もある中でしてきました。
10年で40%も減少させた日本とは方向性がくっきりわかれました。

国益、そして地球課題を考えた様々な戦略がこのODAには隠されていると私はおもうのです。いかに有効に支出するかです。
アフリカ地域では政府倒壊で援助金債務が「無」にもなります。ただ、そういった事を重視した傾向にあった結果、世界的に見て価格高騰であったり、原石、金属資源を無限にもつアフリカの数カ国で最大援助国であった日本が現在は一国もありません。

こういったところにも現実目をめけた外交が必要に思いますし、柔軟性をもった外交が求められてくると感じた今回でした。また、こういった議論をオープンにできたことにうれしく思いました。

                         若狭 清史