先日海外で生活していた同志達と飲みながら話し合いをしました。アフリカ大陸で原住民と一緒に寝食をしていた彼の話はいつも、新鮮であり今の日本の豊かさを感じます。また、そんな発展途上の国の精神的マイナス面もきけるので、勉強にもなります。また、アメリカでソーシャルワーカーとして現場を見ていた人、大学を首席で出た人、等など、キャリアを積んできた人たちが仲間にいることで刺激をうけます。たたき上げの仲間が多いことに感謝し、大局的見地をもって色々学んでいきたいですね。
「人口減」
世界は人口増加が加速していますが、日本は、急速な少子高齢化を背景として、人口減少の時代を迎えています。経済発展を続けていた日本であり、人口増加を前提に組まれていた政策などを、現状に伴い、さまざまな社会システムの再編が求められるようになっています。
今回はそんな状況での地域づくりはどうなっていくのかを綴ってみたいと思います。
とかくこの話題に対する施策会合やセミナーで討論しても、人口減少対策とはとなると、それとは逆の対策をとってきた昨今の施策を軸に考えられるケースが多いと思います。
人口増加を目指して、増大する社会保障費を補填する施策は何か?であったり、企業誘致をすることで人が住み、人口が増えていくという地方施策であったり・・・。
私は、もちろん上記の視点も捨ててはいけませんが、であるならば、もう一方の考えも取り入れての議論をしていくことが大切に思います。それは、人口減少を前提とした新しい地域づくり、持続可能なまちづくりであり、またそのためにどのような制度設計が可能になるのかです。これらを如何に横断的かつ総合的に検討できるかだと思います。
既存組織優遇施策からの脱却を訴える識者の方との討論でも話題になりましたが、現在日本の地域社会が直面している問題点として、人口減少時代において公共サービスの仕分をする「行政の縮小」に対応する地域コミュニティの取り組みであったり、保守・革新という従来の政治構造ではもはや把握できない地方政治の現状であったりがします。まさに「地方の自立・切り捨て」という論点です。
こうした論点を踏まえ、「地域社会の構造変化」をどのようにアプローチしていけるかが人口減少時代の地域づくりのヒントになると思います。
人口減少を前提とした日本人の働き方、住み方、過ごし方の変化であり、産業・福祉分野における構造変化と外国人労働者の動向であり、歴史的環境の保存と観光開発の関係性などを社会の構造変化におけるコミュニティの再編などと共に模索していくべきと思います。
政策研究大学大学院の調査でも「人口減少による社会の構造変化による一考察」では、既存の制度やシステムでは対応できない領域(税金や福祉、都市インフラ整備など)に発生する様々な社会問題が今後、増発すると指摘しています。
やはり、都市部と地方の関係を明確し、「差」を生むことを考えなくてはいけません。同時に、統合的都市圏域で問題をとらえ、経済的価値以外の統合様式を模索していかなくてはいけません。
また、産業・福祉分野の構造変化と外国人労働者の動向に関しても、政治的背景であったり、外国人労働力の積極的導入に伴う陥穽についても無視できません。地方の自立創出にはエイジフリーな労働力、雇用制度の創出が鍵になるのと思います。
そして、景観整備という名のリハビリテーションです。
歴史的町並保存などを地方は最近力を入れてきていますが、これは1960年代から小樽運河保存運動などでデータなどが取られていますので、如何に参考にしながら現代の時代にいかせられるかだとも思います。
景観整備とは新しい文化の創出であり、保存とは変化することだということです。
如何に、その創出と変化を住民主導でコントロールすることが大事であり町並みの保存から「都市を創る思想と制度の再構築」への転回が必要になってくるかだとも思います。私も現在、須坂市の同世代の方々と関連する活動をしていますが、活かせられるか課題でもあります。
こうやって色々考え問題提起をしてくると本質が見えてくると思います。
人口減少社会において地域発展の為に、地域をどう自立に導き新しい制度設計やガバナンスを考えられるか。またその際に、新しい価値や思想の構築をいかに構築していくのかだと感じます。
また、それを実践的な問題解決にどのようにむすびつけていくのか、が大きな論点になってきます。
これからの人口減少時代で社会保障だけに限らずあらゆる分野での優遇を求めてくる現状では、国家として破綻に向かうのは目に見えています。
無駄を省くと言う視点はもちろんですが、地方と都市部との「差」を前提にした、地方社会システムの再編を独自にしていくべきだと思います。
社会学や地域科学的見地を現場へのどう取り組めるかだと感じます。
若狹 清史