昨日から大雪になりましたね。センター試験の日はなぜか雪が降るというイメージがあります。学歴で人間性が決まるわけではありませんが、大いに人生設計の幅を広げる一つになると思いますので、がんばってほしいと思います。

「煽り」

今年に入り、学生の方や未成年の方なども含め、若い世代の方々との会合が多く、色々な意見を聞かせてもらっています。社会に対して全く関心が無かったという人がほとんどで、気づかされる点や、気付いてもらえるよう議論し向き合える事ができるなど、非常にいい機会だと思っています。

そんな中、社会に対して皆さん不安の言葉は共通しています。メディアや学校の先生や彼らが触れ合う目上の方々の言い分が、「このままいくと日本は破綻し崩壊する」ということだそうです。次世代を担う彼らに対し、不安を煽りすぎている印象が痛切に感じました。
また、彼らも関心があまりないので、その裏付けを取ろうとしない点もまた、ハングリー精神の欠如にもみて取れました。

そんな状況が多いので、私も色々調べ未来を不安することなく、それを打破してもらいたく、日本には底力があり破産はしないということを伝え鼓舞しています。今回はその内容を綴りたいと思います。ただ一つの見方という事でご理解ください。

彼らの見る日本とは、現在、日本の借金は860兆円を超えて1000兆円をあっという間に超える勢いです。GDPの2倍以上であり、国民1人あたりに換算すると680万円近くにもなります。こんな額はもちろん世界一ですので借金大国日本の不安が不安を連鎖させています。

そして、給与は上がらず、消費は伸びず、デフレも進み、失業者が増え、格差は拡がり、年金は崩壊しそうです。(この事が悪いことかはまた別な機会に議論したいと思います。私としては、日本はそれでも世界的にみれば凄く制度的に平和かつ豊かだと思っています。)そして、消費税は近々上がる予測もでき、年金受給も今より率は低くなることも想定でき、公務員数も削減していけば、このまま日本は夢も希望もない未来が待っている。と、彼らは思っているようです。確かに、日々人生の先輩方からそれを言われ続けるとそうなるかもしれませんね。

しかし、日本の借金は日本政府の借金であって、我々日本国民の借金ではありません。では日本政府は誰から借金しているかと言えば、民間向け国債と言う形で95%以上を借金し、日本国内だけで処理しています。また、日本の強みは外国の金融機関や投資家には、ほとんど保有されていない点です。日本が日本の中だけでお金の貸し借りをしているのが主に現状です。大きくみれば、日本国の借金は日本政府が日本国民にしているということです。
(但し、複数年合算での対GDP比でみればとても膨大な借金であることは間違いなく、今後外国の手が入ることも想定はできますので、このまま放っておくことはもちろん危険です。*単年での対GDP比は積み重ねた借金を1年のGDPで比較しても意味がなさないと思います。)

また、日本政府は世界中にお金を貸している点も強みです。世界各国をみても、いくら国債を発行しても国内でさばけないので、諸外国に国債購入依頼をし、買ってもらう国がいくつも存在しています。その中でも大量に外国向けの国債を発行しているのはアメリカです。そしてそのアメリカの国債を日本が大量に買っているわけです。

このように日本は世界中にお金を貸している国でも有名であり、総額になおすと600兆円を超え投資国家としては世界一になります。「対外純債権」での利子分で16兆円を儲けたこともあります。(2007年)

また、アメリカの全世帯の借金は1300兆円前後です。それに対して日本の全資産は5500兆円を超すともいわれており、日本が経済的にいかに超大国であるかが分かります。そして、日本国総負債額は5300兆円と言われており、差し引きしてもプラスになります。これは国家の資産と負債はイコールの関係にもなり得ますから、250兆円の資産は対外債権となります。これは世界1位です。

このように所得収支が黒字であり、貿易収支も黒字であれば、日本は儲かっている状態と言えます。日本が破たんすると若者に言われている人生の先輩やメディアはこの側面も同時に伝えていく必要性があります。日本国家が破綻をする前に、日本からお金を借りている国々がまず潰れる現状があります。

無駄遣いは減らさないといけませんが、国民に政府が借金を背負わせるという債務者感覚の見方ではなく、国民が債権者という見方で、希望を持たせてあげることが大切であります。

これからの日本経済は明るいものです。煽り続けることで本来ある力を出せない空間をこれ以上つくるべきではありません。還流循環型社会に向けて大切なことです。

そんなことを若い世代の方々と向き合いながらも、前向きな社会に興味を持ってもらい一緒に参画してもらいたいと感じているこの頃です。

                        若狹 清史