飲酒の機会が多く、ウコンなるものを飲みだしています。どこまでの効能があるかは全く分りませんが、「気」次第で変わる身体の変化に、人間の体のすごさを感じています。

「機会」

先日、来年度の税制改正大綱が閣議にて決定されたことが報道をされています。早速、経済専門家の方と会談の中で、話題になっていました。
大ざっぱに今回の内容は、法人税等の企業関連では減税になり、所得税、相続税等の個人関連で増税となります。大きく分ければ、企業関連で5800億円減税となり、個人関連で4900億円の増税になります。 また連日、高額所得者への増税率が増えるといった問題がでてきています。

私は、今回の施策の良し悪しを議論はまたとしますが、企業の役割・目的・価値をより明確にしていける企業にとっては、非常に有意義なものになるのではないかと思っています。同時に労働者側の役割・目的・価値も見出していかなければいけないと時代になってくると感じます。

その「役割・目的・価値」をどう活かしていくかですが・・・。

国家としては、企業は納税主体としての役割を担う存在として大きく期待していています。また、投資家としては企業リスクの一端を面倒みることにより、そのリターンが期待でき、労働者側としては、労働対価として報酬を期待する存在としています。また、各企業に関係する多くのステークホルダーが企業に対して何らかの見返りや役割を期待しています。これらがごく自然に行われている社会が今日であり、企業は、外部から様々な役割を期待される社会的機関とされるようになりました。

私も、会社の経営に関して何社かアドバイザーをさせていただいたことがありましたが、会社が社会に対して担う最大の役割である、顧客のニーズを満たすことができるかどうかが、企業存在意義に関わってきます。ステークホルダーが企業に対して期待しているものは、結果後の産物でしかありません。

ニーズの変化に合わせて企業の役割も変化しますが、企業が消費者ニーズに合致する商品やサービスを提供できなくなれば、当然結果は収益が悪化し利益が減ります。利益が減れば納税額は減るし、株価が下がり配当も減り、人件費も削減へとならざるをえません。 企業の人件費削減や給与削減がよく問題になりますが、会社の目的である顧客ニーズを満たすために必要なことだという認識もまた大切です。
ですから、企業の役割と同時に労働者自身もみずからの役割を見出していくべき時代に入ってくると思います。

労働者は、労働力というものを企業に提供しているわけです。それに対する対価が報酬となるわけですが、労働者はある種のビジネスを対企業に行っていることになります。そして、企業からすれば、労働者に対する報酬は会計上コストとして認識します。ですからそれに見合う収益が労働者から上がることを想定しているからに他なりません。

これからは、マネジメントは会社のトップだけが行ってればいいという時代ではなく、労働者自身も自らをマネジメントすることが必要になってきます。それが、税制改革における生きる道であり、今後の底力の底上げになると思います。

それには、自分の長所短所の分析、自分の価値の向上テーマ創造など、戦略的マーケティング力の確保になります。自らをマネジメントするということは、本当の意味でビジネスマンとして行動するわけですから、対価の増大を求めていく場合は、やはり自らの労働力をどうアピールしていくかで可能になりますし、逆に対価に似合わない働きをする場合は、減少していくのが、本来であれば筋です。

今後の日本の国益力増を考えたときに、ハングリー精神をどのようにして向上していくかが問題になっていますが、まさにこういった感覚を個人が見いだせるかだと思います。

会社の役割は時代と共に大きく変化を遂げてきています。国際社会になり市場は世界に広がりつつある昨今、企業のマネジメントも必死に変化を模索しています。しかし、一部の労働者の意識は、その変化に合わせることなく乗り遅れていることに不満を出しています。

負債を抱え過ぎている日本や地方は、政治のせいにするばかりの意識だけでなく、企業としても、また労働者としても自らをマネジメントしなければ生き残っていけない時代になってきていることを大きく感じながら、意識を変えていく必要があり、それが、昨今の税制改革での新しい生き残り方であると思います。
また、今後税制改革が激しく形を変えていくであろう時代にむけて、マネジメント能力を個人も持っていくべきだと感じた今回でした。
                        若狹 清史