先日、とある議会を傍聴したのですが、「ヤジ」の多さにびっくりしました。別な議会では「シーン」としているとこもあり。ただ、何をもって「ヤジ」をしているのか、あまり伝わってこなかったのが残念でした。ボソっという的を得たヤジが増えると議論も白熱しそうですが・・・。

「分析視野」

先日、日頃から私の活動に賛同してもらっている大学生から連絡があり、話を聞きにいきました。内容は就職難ということでした。そんな彼との話の中で感じたことを綴りたいと思います。

私の時代も一部はそうだったと記憶してますが、今は結構の大学が就職指導時に、生涯収入をデータでもしくは疑似札束でみせて、学生たちへの危機感を募って就職率を高めようとしているところも多くあるようです。正社員は生涯収入2億~3億強、非正規雇用者は6000万~9000万などのデータが学生たちに示されていました。

しかし、こういったやり方は、大学を卒業すれば矛盾に気づくと私は伝えています。それよりも現在の社会構成と、今後の展望であり、社会構築の見直しの論を伝えていった方がいいと思うからです。

私は現状を以下のポイントとして調べ考えています。
①業種業態や企業規模などで、派遣社員やフリーターと変わりない、もしくは低い正社員も珍しくない現状であり、地方の中小ではよく見かけられます。また、②正社員でも企業の人事、処遇体系によって、賃金グラフが示すデータでは30代半ばで賃金増率がほぼ止まるというケースも多くみられ、今後の経済状況を鑑みても地方に浸透してくる時期のことを考えると、大学側が示すモノには程遠い。③出向や転籍が増えてきている現在、勤めている会社が倒産合併等をした場合の収入スタートが低いため、生涯収入は減少。④派遣社員やフリーターの場合をみても、40年近くもフルにその立場で働ける率は少ないでしょうし、その微小データで算出された金額を学生に提示するのは問題であると思いますし、⑤結局、彼らと話していると安定した仕事は公務員、医者、弁護士、看護士などという発想に変わっていきます。

私は、本来大学にいく意味は何なのかを学生自身が説いてほしいと思います。大学側も就職指導というならば、ブランドや知名度、その後の身分保障だけを謳うだけではなく、中小企業でも自分にあった会社があるし、粘り強くそして、謙虚に社会に貢献しなさい。というメッセージを残すことが求められると思います。不安ばかりを煽り、家族や社会もそのレールに乗る。これでは、本人たちもびくついてしまいます。

この状態が続けば、大手志向、公務員志向がより一層強くなり、①データ雑誌などででている会社の平均賃金や勝手な分析資料を鵜呑みにし、知名度と待遇だけをみて、さらに大手志向や公務員志向に動き、無理を承知で競争率の高い企業に挑戦し、駄目だった場合、大きく傷つき挫折するケース、また、それでも来年再チャレンジした方が、それでもメリットが大きいと信じ、大学院進学や留年が増えていき、合理的にみれば社会全体の損失になっていることが、行われてしまいます。
さらに地方からでていく若者達に親は仕送りをしますが、その仕送りマネーの源は地方で還流したものであり、しかし、そのマネーは他のエリアで還流される・・・。

すべてが悪循環になっていきます。

学生に限らず、社会全体が年金や財政の観点から世代間格差が問題視されていますが、大局的には東アジア各国との競争や地位奪取、欧米諸国との競争、少子高齢化、人口減による経済規模縮小がある現在、世代間格差は避けられない現状をどうしていくかで、行き詰っています。

政策的にも、日本全体で今までと同じ戦略では生涯収入はアジア各国に平準化されます。未だに日本は、先進国唯一の「ものつくり」国家です。しかし、新たな成長戦略や産業セクタにどこまで力を注げるか、基幹産業を創出できるかでアジア各国の収入体系に収斂されていきます。

そんな中で経営側を考えれば、UP & STAY 方針は限界にきているのは承知のことです。学生に限らず、中高年社員の従来の終身雇用、年功賃金によって右肩上がり収入では、逆に中高年社員採用にも抑制がかかります。

こういった世代間格差をミニマムにしていくには、雇用システムや社会の流動化に合わせ、人材のクラウド化をし、就業や雇用機会を増やしていくことと、本来の国家の在り方や、個人の在り方、生きがいを賃金やステイタスだけで考えるのではなく、地域社会の中で生きる社会に働きかけることが求められ、自らが実際の業務を現場を支えているというったことに力点を置くことが、次のアイディアへの近道に感じています。

価値観をパラダイムシフトできるか否かも大きく変わってきます。

私と10歳も離れていない彼らと真剣に社会のことを考えると、元気に周りに何を言われても、常識的信念をもって、視野を広くして進んでほしいと思います。私も自身に言い聞かせ、世代間格差をなくせていけるように、そして、彼らと強くブレズに進んでいきたいと感じています。
                             若狹 清史