「コンパクト」

都心や地方を考えていく中で、私は地域の方々と対話をする中で、みなさん、どうしたらいいのか悩んでいるのが現状に思います。どのような施策を信じ、また考えたらいいのか・・・。

私は地方は地方のスタイルを構築することが何よりも近道に感じます。都心のマネをするのではなく、ヒントにすることでいいと思います。
また、その地方の中で、地域地域でも同じことが言え、あの地域にあの組織や、建物があるのだから我々の地域にも。というスタイルの限界を考えるときであると思います。

1950年頃は日本人の70%が農村に住んでいたと言われていますが、60年後の現在都市と農村の人口比は大逆転を遂げました。
田園はめっぽう減り、都市域は拡散し、今や地方都市にも外国人が沢山住みつくまでにきました。大きな枠でいえば、日本に「都市化」の時代がやってきたといってもいいと思います。そして、住宅やオフィスの数だけにとどまらず、公共施設の数量までも充分すぎるほど整備されつつある中で、これからはまさに「本質」が問われる時代となったと思います。

我々日本人の見極める力の本質です。
我々は、都市部での都市生活の楽しみ方を熟知し切っているとは言えません。地方部ではなおさらのことです。そして、伝統生活の活かし方も見失われつつあります。

都市で重要なことは、徒歩で済ませることができることです。移動時間をできるだけなくし、多様な社会生活を望み、効率良く教育や就労や出会いの機会を求めています。

そんな都市社会をコンパクトシティということもあります。
そしてそのコンパクトシティで生活することによりコミュニケーションが多く営まれ、そこに文化や都市生活の楽しみが生まれて来ると推測できます。

これは、地方に当てはまらないかといえば、そうではなく、ヒントにできることも多くあると思いますし、まして、伝統を生かしたコンパクトシティなるものを考えてもいいかもしれません。

これからは、子育ての時にはできたら郊外で伸び伸びときれいな空気の中で暮らしたいとか、「選択の多様性」もこれからは大切なキーワードとなると思います。

こうした認識をもちながら、新しい都市、新しい地方を、新規で考えていくことが大切に思います。

そんなことを、対話の中で考えた今回でした。

                       若狭 清史