保守とは何か?多くの方が政治に対して、声をあげることだと思います。それが国や地域を守るのだと思います。時代に合った改革を求めたいと思います。

「共生」

先日、このブログで商店街の展望ということで、生き残りへの感覚変更や、現状を書かさせていただきました。その後、様々な方々のご意見や会合に同様の問題で呼んでいただきますが、やはりなかなか、商店街は高価値で高不動産。しかし、人が来ない。潤わないという議論がメインになってしまっています。と、同時に郊外の大型店の出店が原因と位置付けての議論が多くなっています。

確かに、大型店は現在地方に進出してきています。しかし、地方から「大型店排除論」を展開しても、商店街活性化にはつながらないと感じます。これは、旅館業でも同じことでも言えます。ホテルが進出するから旅館業が潤わないという感覚では先に進めません。

私はこのような問題は、大学の先生とも話し合いを行って方向付けをしたいと日々研究していますが、商店街は「大型店やショッピングモール」との共存ではなく、「共生」をどうしていくかを議論していくべきだと感じます。

ですから、大型店を撤退させればオールオッケーという議論には批判的です。両者の特色をどう活かしていけるかです。形態模索ができる時代が今であり、それが主流の感覚なのです。ですから、「週末は大型店へ」「平日は商店街へ」と上手く使い分けられるような展望を軸に議論していくべきだと思います。事実、全国商店街調査をみると、多くの商店街は、昭和55年以降、今のスーパーと共生を行い、連携をとり生き残りをしてきました。

大型店のメリットは、やはり「快適さ」につきると思います。地方の高齢化もきちんと考えられ、バリアフリーにもなっていますし、ベビーカーを押しながらも買い物ができるスペース、おむつ替えスペース、子どもの遊べるスペース、そして、移動もスムーズにできるエレベーター、冷暖房完備、大型駐車場完備など、あげればキリがありません。商品の値段も低価格競争を勝ち抜いてきている企業がテナントで入っているなど、商品保証や価格にも自信をもっている大型店が軒並み存在しています。まさに一日その場で楽しめるアミューズメント的な役割も最近は果たしてくれています。

しかし、同じ視点で商店街をみていくとどうでしょうか?

多くの商店街は駐車場も十分に用意されていないため、車社会の地方ではまずもって出かけるのが億劫になります。(ですが、ここで店舗をつぶし、駐車場をつくればそれでOKという現在の小手先な活性化策ではいけません。)
また、夏は暑く、冬は寒く、バリアフリー対策もほとんどなく、子どもや妊婦にもやさしくないです。脇道の自転車などとも事故になりかねない狭さも問題です。

と、あげていくと違いははっきりしてきます。このように、全国的に地方の商店街の問題点、特にハード面での課題は、多岐にわたります。
よく議論させていただく中で、商店街の完全アーケード化という案も聞かれますが、これは非現実的だと私は思います。アーケード設置には想像以上のお金がかかりますし、メンテナンス費用が商店街売上基金などを創設したとしても、疲弊している地域ではまず不可能に思います。

そして、アーケード化は新規の出店主が表れにくいというデータもあります。アーケード基金などを払わなければなりませんし、メンテナンス時に足りなければまた徴収するということを続けていくからです。

ですので、私は商店街の「活かせる点」を延ばして、活性化をする方針ではなく「共生」していくことで、生き残りをしていくべきだと考えます。では、その「活かせる点」なんですが、商店街にはよく言われる「social inclusion(社会包含)」があります。まさにここの部分を活かすことで「平日は商店街」という事に結び付けていくべきだと思います。
商店街独特の、お客さんとお店の方との買い物時の交流、またお店の前のベンチに座って会話をして社会の情報交換(現在は、病院で行われている光景ですが、これを商店街へという事です。)

そんな地域コミュニティの場所として商店街の役割を重視した街づくりをしていくべきだと思います。高齢者の孤独化や若者の社会不参加などの問題にも精通してきます。

近年、地域づくりにはコンパクトシティ化施策が重要視されてきています。インフラ整備が進み、人口密度における整備がほぼ完ぺきになってきた昨今、やはり足元をもう一度見直しをしようと、「徒歩圏」でいけるまちづくりが今後主体となると思います。(これに関しては、多々意見はありますが、それはまたの機会に。)

ですから、この社会の方向性をヒントに商店街の生き残り策を講じることが望ましいと思います。高齢地域ではお年寄りの方は自動車や自転車の運転に不安を抱き、若者がお金を使わない現状を打破すべく、若者が来やすい店舗展開、組合の世代交代などを行いコミュニケーションの場創出に力を入れるべきだと思います。

私は、商店街の機能を活かすためにも、何とかして大型店との共生をしていかなければと思います。お金をかけず、少ない金額で商店街の特徴を見出す仕掛けを考えることの方が重要です。

「週末は家族で大型店へ」「平日は地域の商店街へ」のバランスを組むべく、しがらみを持たないフラットな感覚をもった方を対策委員などにいれて、地方は真剣に取り組んでいかなければ、地方の発展は難しいものになると思います。

そんなことを考えた今回でした。
                         若狹 清史